黒砂公民館見学記 2020年5月21日 

新型コロナウイルスによる感染症拡大時の避難所をつくってみた!!!

説明:池江麻里さん(黒砂地域防災会議)

「新型コロナウイルス感染症拡大最中に、もし、大規模災害が起こったら避難所はどうしたら良いか?」を想定し、黒砂地域防災会議のみなさんが、新たな避難所を作ってみたとの情報を得たので、早速黒砂公民館に見学に行き、その概要をまとめましたのでお伝えします。
黒砂公民館見学2020年5月21日(PDF)

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池江さんから今回皆さんに伝えたいこと
・避難所は感染リスクが高い(安全とは言えない)こと
・設営してみたが現在はここまでが限界
・避難所に来ない選択があるということ
公民館のカウンター前には「災害用電話」がでていた。各公民館にしまってあるもので、停電時にも使える。忘れずに出して置くこと。海外にもつながる。

正面から入ると右手に

「運営本部」
・中国語・英語・ハングルでも表示。普段の公民館利用者には外国人はいないが、昨年の台風の時にはベトナムの若者が避難してきた。最低英語の表示は必要。
・本部に置くもの マニュアル・ハイターなどの衛生用品・記録ノート・来所者名簿・文具(これは各部署に分散して置いておく。まとめてあっても役に立たない)会議録シート・情報を保存しておく箱・チェックシート・参考資料・ノート(担当別:ペット・一般・子ども・福祉・トイレ)→各担当が記録して情報や要望を共有する
・壁には「ホワイトボードシート」を貼って掲示板にする。
住宅地図を拡大したものや備蓄品一覧(紙おむつはありません!等の注意喚起)など貼っておく。
・リーダーはその時集まった人の中で決めておくこと。(自治会長など一応は決めておいても、その時にリーダーができるかどうかわからないので)

「情報コーナー」
・中に入らないで入口付近で見て分かるように、様々な情報(使用施設の情報・交通情報・生活情報・千葉市からのお知らせ・新聞かわら版・なんでも伝言板・その他)が掲示してある。
・外からも見えるように1階のガラス戸に向けてもパネルに貼ってある。

「簡易受付」
・隣接する公園で行う。感染者がいるかもしれないので、そこでチェック。
しかし千葉市はサーモグラフィー(赤外線体温計)がない。まとめての発注もしていない。今後は日常的に必要になるので、市が一括で購入できるまで待つのではなく、気が付いた公民館などから順次買って、市がお金を払えばよいと思うが。(池江さん)
・避難所健康調査票を独自に作った。が、避難所に受け入れるか否かの判断基準がはっきりしていない。市から示されると良い。
・少し離れた「三晃会館」が救護所になることは決まっている。各中学校に1か所決めておけば安心。
・町の開業医が地域の避難所に協力するには、市と医師会の連携が必要。医師が医師会の許可を得て地域に協力ができる体制にしてほしい。

「救護室」
感染者は一時的に隔離する。そこにあるもの(ボードとか、大きなビニールで防護服を作るとか)で工夫する。
・感染者はこの中だけで過ごす。専用トイレ(ポータブルトイレを室内に設置)もあるが、外とつながっている場所ならトイレは外に設置でも良いかもしれない。
・大事なのはトイレと手洗い消毒、上履き・蓋つきゴミ箱(感染拡大を防ぐため)
・ポリ袋は何かと便利なので今よりも大量に備蓄しておく。
・プッシュ式の手洗い洗剤が買えない。
・しかしクラスターが発生したら、この部屋では大変だと思う。そこまで考えておくこと。
・ベッドの間仕切りになるもの(コンパネや段ボールなど)が、日頃どこにあるか、「ありか表」が必要。

「ゴミを集める場所」
・必ず多言語で。(分別のための注意書きなど)
・ゴミ箱は蓋が大事。
・ゴミの処理後は必ず手洗い。

「福祉避難室」
・畳の部屋をあてている

「一般避難室」(2階に設置)
・ブルーシートを一面に敷き、その上に別の1人用シートを離して敷くことで、これまでのガムテープによる仕切りよりも、簡単でパーソナルスペースがわかりやすい。ここの避難所では1枚100円のシートを100枚購入することにした。経費はかかるが、これまでより手軽にできる。
・寝るときは足と足が向かい合う形なら2メートルぐらい離れるから大丈夫だろう、家族は一緒にいたい場合もあるので、家族用にもう少し広いシートの部分も作っておく。10人から15人くらいは入れる。(普段の半分くらいの収容人数になる。)グループを作り、リーダーを決めて、配布物は本部に取りに行くようにとの張り紙を貼っておくと、いちいち本部の人が説明しなくていいので負担が減る
・換気の管理、皆の合議で決めるよう書いて貼っておく。
・避難所マニュアルの中の生活のルールを貼っておく。→千葉市のマニュアルだと全部の項目が一緒なので、項目別に作成してほしいという声がある。
・コロナ対策で、靴は部屋の外で脱ぐ。
・床掃除は定時(2時間に1回 ちょっと大変かも)この部屋の中で完結するように過ごす。
・掃除の消毒液は本部で台所用漂白剤を薄めたものを置いておく。(台所用漂白剤はメーカーによって濃度が違うので薄めるとき注意が必要)
・台風などの場合は1晩のみ、眠らない人もいるので椅子の用意、廊下で過ごすことも可能。30人ぐらいは入る。

(池江さんのお話)
避難所によって、部屋の形や配置、換気の向きなどが異なると思います。
要は決めつけず、よい環境の選択が常に求められるのだと思います。
不顕性の罹患者が存在する想定で、感染を広げないためにする対策、飛沫感染および床からの巻き上げによる感染の防止が大切です。

「今後の地域への発信」
・秋口までに5枚ぐらいのチラシを配布したい。避難所には感染する覚悟で来るように、との内容。
・パトロール本部はトイレ使用不可・停電・断水などの時どうするか、各家で体験してみることを促すチラシを配って歩く。
・千葉市は避難所が十分にないという、本当のことを知らせた方が良い。
・しかし暑さ寒さの時は心配。
・今年は皆で集まる防災訓練ができそうにないので個々にできる「おうちで防災訓錬」の日を作ろう。特に使ったことのないトイレで用を足すのは高ストレスなので、便器にポリ袋をかぶせたトイレ(水を流さない)を試用してみると良い。
・その際に本部のメンバーが手分けして訓練の時間内に物資を届けにいくと言っておけば、在宅で、訓練しようという動機付けになる。

「臨時掲示板」
・皆が使うゴミステーションに作ると情報が目につきやすい。そのことを平常時から周知しておくといい。

「無事ですタオル」
・個人からの発信ツールとして役に立つ。お困りごとなど書いておくと、近所の助け合いが生まれる。

他に「子ども避難室」「妊婦用避難室」も別のお部屋が用意されていた。

「その他」
本当は台風が来るまえに千葉市全体で感染防止対策を加えた防災訓練を行うと良い。